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Dr.Strangelove(博士の異常な愛情)を鑑賞

・また体調悪化~。

・Thanksgiving、とは言え帰省のしようもなく、一人でターキーを食べる気にもならない自分にとってはただの休日。 映画でも見るか、と手に取ったタイトルは"Dr.Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb (邦題:博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)"。せっかくの休みになんつー映画見てるんだ、と言う気がしないでもないものの、面白いんだから仕方がありません。以下ネタバレを含みます(別にバレても大丈夫?)。

Dr.Strangelove
(画像クリックでAmazonへ…ってもういいですね)

・S.キューブリック珠玉のブラックコメディと呼ばれる作品なのでご存知の方も多いとは思いますが、超簡潔にストーリー解説。時は東西冷戦真っ只中、米国のとある空軍基地司令官が発狂し、核を積んだ爆撃機へソ連に対する攻撃命令を下す。これに大慌てのペンタゴン、事態を収拾すべく緊急会議を開くも議論は紛糾するばかり。多数の爆撃機がそれぞれの目標へと迫る中、ペンタゴンへと呼ばれたソ連大使が恐るべき"皆殺し装置"の存在を明かす。もしソ連に対し核攻撃が行われた場合、自動的の報復プログラムにより人類全体が滅亡するというのだ。果して米国に打つ手はあるのか…、と言った感じです。

・ あらすじだけ書くと非常にシリアスな映画、そして実際に作中で描かれている状況は実際に起こりえた深刻な展開。しかし超個性的な登場人物とシュールな演出がそれを見事に笑いへと持って行ってました。 特に登場人物のキャラクターは当時の大衆が抱いていた恐怖感を擬人化したようなご面々。

・ まずパープルソン空軍基地で存在感を発揮するジャック D. リッパー将軍。反共産主義のあまり気が触れ独断でソ連攻撃を命令、大真面目に"水道水にフッ素を添加するのは米国民の体液を汚染させようとする共産主義者の策略だ"と陰謀論を展開します。上官のご乱心にイギリスから派遣された気弱な副官、L.マンドレイク大佐は困らされるばかり。いつも被害をこうむるのは常識人。

・ペンタゴンのお歴々も個性豊か、M.マフリー大統領こそ理知的で冷静、核戦争を回避しようとする人物なものの、他は凄い事になっています。危機的な状況で嬉々とした表情を浮かべ全面攻撃論を説く超タカ派なB.タージドソン将軍、自国の存亡がかかっている時に作戦司令室の盗撮を試みるA.サデスキソ連大使、そして物語最大の狂人であるストレンジラヴ博士。車椅子に乗りながら"皆殺し装置"について笑みを交えながら解説し、嬉しそうに非人道的な意見を披露。ドイツから帰化した彼は興奮すると大統領を"総統"と呼び、右手が勝手にナチス式敬礼をはじめる素晴らしさ也。

・ 上記の面子に翻弄される現場の兵士、特に爆撃機の乗組員を交え、また電話越しのソ連首相を加えて話は進んで行き、印象的なエンディングへと集束することとなります。

・そのエンディング手前、最悪のケースを想定したストレンジラヴ博士がある提案をする場面が秀逸。彼の案は、もし皆殺し装置が発動した場合は地下1000mで100年間生活すればいいというもので、原子炉でエネルギーを供給し、農耕や牧畜も可能。数十万の国民をコンピューターで選び、政府高官は優先的に収容し、男女比を1:10にすれば20年で現在のGNPを取り戻せるという話でした。確かに他に選択肢が無いように見えますが、それはどう見てもA.ヒトラーの夢見た「理想国家」そのもの。偉大なる総統の願いが宿敵米国で成就しようという喜び、それに打ち震えるストレンジラヴ博士の様子にダークな笑いが止まりません。またそんな話の最中でも"もしソ連が水爆を隠してたら100年後には奴らが勝つ"、"たとえ人類が滅亡に直面してもソ連の侵略主義は死なない"とのたまう米軍のタカ派、さらにこっそり盗撮をはじめるソ連大使(その写真をどこへ送ろうというのか…)。面白すぎです。

・ キューバ危機体験直後にあり、核戦争がすぐ隣り合わせの現実としてイメージされていた時代、このシュールで冷笑的な映画が如何にに洒落にならないものだったか想像に難くありません。それはこの映画冒頭で本物の米空軍が添えた、"この映画のような事件は絶対に起こり得ないと合衆国空軍は保証する"という注意書きが作中最も皮肉な場面として機能していることからも明らかです。ただ、それに止まらずこの映画の存在そのものが残した最も大きな皮肉は"とっくに冷戦が終わった2006年に鑑賞しているにもかかわらず、その内容は未だ洒落になっていないまま"という事実なのかもしれない、と思った次第。是非現状においての名案をストレンジラヴ博士からお伺いしたいものです。

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【2006/11/23 23:59】 Diary etc... | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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