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ワラッテイイトモ、

・今日はとあるメディアアートについて。芸術センスの無さには自信のあるワタクシですが、書いてみたくなったんだから仕方がありません。

・2003年、一旦はキリンアートアワード最優秀賞に選ばれながらも、著作権/肖像権の問題をクリア出来ず非公開となった映像作品"ワラッテイイトモ、"。その名の示す通り某TV番組から多数のサンプリングが行われ、様々な芸能人が映像に登場する上、良い印象を与えるとは言えない演出もあるため、クリアランスな絶望的な一品です。従って見たい人はたまに開催される小規模な上映会に足を運ぶ他なく、話題性に比べてあまりに少ない"実際に見た人の数"という状況が、作品の存在を都市伝説化させるにまで至りました。

・ところがつい先日、その作品が某動画コメンタリーサイトをはじめ各所に投稿されているのを発見。誰が何のために投稿したのか、全く分かりません。が、とにかくそのおかげで発表から5年以上の歳月を経て、ようやく視聴することが出来ました。

・そして感想; 結局所々引き込まれる部分はあったものの、全般としてはそれほど衝撃をうけるものではありませんでした。とある引き篭もりの自己表現の手段が、日本で最も認知されたTV番組からの映像サンプリングだったため、そこに物凄い注目が集まったのではないか、といった感じ。なんというか、とあるDJの作ったブレイクビーツのサンプリングソースが凄く、また手法が変わっていたため話題になったものの、ビーツそのものはそれほど目新しい音ではなかったような後味です。

・ただ、誰もが既存のソースをRipして、(Re)Mixして、Burnしてアウトプット出来る時代の直前に誕生した作品ということを考慮すれば、目新しく感じなかったのは2008年になってから視聴した自分に非があるのかもしれません。実際、彼が個人レヴェルで表現しようとした(と思われる)現実と虚構、日常と非日常の曖昧さ&不気味さという普遍的なテーマは、"目新しく"はありませんが十分に(当時ユニークだった形で)問題提起されていたと感じました。万人受けはしないとしても、高く評価する人もたくさん居るであろう作品だと思います。

・それにしても、やっぱりこの作品で惹かれるのはやはり2次的な側面、権利の問題かな、と。ALTAの街頭ヴィジョンをはじめ、画面から一方的に放たれる映像に対し、それを取り込んで同じ映像という形でリアクションを返すとアウトになる事実。作品中のタモリが、作者のことを"過去の映像に違う索引作ってるだけ"、と切り捨てるシーンはゾクっとさせられました。一体それの何がいけないというのでしょう?

・本来"芸術"は誰かの自己表現と、それを受け取る誰かの存在があれば成立するものであり、道徳、倫理、法律等の制約を受けません。しかし小中学校の芸術の教科書には倫理/道徳のバイアスがかかっており、またとある作品群はIllegal Art(違法芸術)の名の下にカテゴライズされています。さらに違法であることそのものが芸術的価値を持つため、未だ壁の落書きとの謗りから抜け出せないGraffiti Artという分野もあります。自己表現の方向/手段によっては、それが社会的に許されず罰せられることが往々にしてあるわけです。

・しかし、果たして著作権/肖像権というプロテクションがかかっているものをソースに何かを創造することが、一体どの程度"許されないこと"なのか。それは非常に曖昧で、誰が、何故それを許さないのか、非常に微妙な時代でもあります。"ワラッテイイトモ、"は作品そのものの1次的な不気味さと同時に、その扱われ方がかもし出す2次的な不気味さにも、強烈な価値があるのではないでしょうか。それが作者の意図に含まれているかは大いに疑問ですが…。

ワラッテイイトモ、

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【2008/04/10 23:59】 Diary etc... | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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