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・エマージェンシーと言っても自分の身に何か起きたわけではないので、そこを心配された方はご安心を。
・最初のエマージェンシー、このblog上で愚痴っていた程の寒さはやはり滅多に無いレヴェルだった模様。そのため農業被害が深刻となり、シュワちゃんが非常事態宣言を発令しまくっております。金額的には10億ドルを超える見通しで、中でも柑橘類はかなりマズイことになっているみたいです。下手をすれば全米どころか日本あたりでも大幅な値上がりが起こるかもしれません。あーあ…。
・それにしても、この寒さが普通ではないのかどうか、調べれば分かるのに気づけなかったことが情けないです。日常のちょっとしたことに疑問を持って調査に手をつけられるかどうかが、研究者として大事な資質なのに…反省。
・もう一つのエマージェンシーは日本のお話。いや、不二家の話ではないですよ、確かにこの写真や次から次へと明るみに出るネタに触れたいのは山々ですけど。
・そうではなくて、国内で大規模な生態系破壊が起きるかもしれないというスケールでの問題。先日、カエルをはじめとする両生類を高確率で死に至らしめるツボカビ症の原因、ツボカビ菌(Batrachochytrium
dendrobatidis)がついに日本に上陸してしまったという知らせが。これがどれくらい深刻なことかと言うと、爬虫類と両生類の臨床と病理のための研究会、日本野生動物医学会、日本生態学会・自然保護専門委員会、日本爬虫両棲類学会、野生動物救護獣医師協会、日本動物園水族館協会、野生生物保全繁殖専門家グループ日本委員会(CBSG
Japan)、WWFジャパン、日本自然保護協会、日本野鳥の会、生物多様性JAPAN、日本鳥類保護連盟、山階鳥類研究所、日本両生類研究会、オオサンショウウオの会、NPO法人どうぶつたちの病院の共同署名で緊急事態宣言が発表されるほど。
・何がマズイのか?
それはこの菌が生態系をメチャメチャにする可能性を持っていること。今はペットショップでだけ検出されたこの菌が、もし野外に放たれてしまった場合、根絶はまず不可能といわれています。その場合そこら中のカエルやイモリ等の両生類に感染し、大量死を招いて最悪の場合絶滅させてしまうかもしれません。日本の両生類は8割が固有種とも言われ、それらが姿を消すというだけでも深刻な痛手です…が、それに加えてさらに問題なのが他の生物への影響だったり。両生類の餌となる筈の昆虫などは爆発的に増え、また両生類を餌とする鳥類などは餓えることになるかもしれません。その地域の食物連鎖が途切れ、そこから生態系の崩壊へとつながるわけです。日本の自然の内、両生類が生態系に組み込まれていないケースがはたしてどれだけあるでしょうか?
・個人レヴェルでとるべき対策。麻布大学の特設ページにもありますが、とにかく両生類の飼育者は個体に異常が無いかチェック、無料の検査を受ける、必要なら治療、そして飼育に使った水をそのまま捨てない(きちんと消毒をする)、個体を捨てない(死んじゃっても土に埋めずに火葬)。飼ってないけど飼いたい人はしばらく我慢、どうしてもの場合はきちんとした知識を仕入ることが大切です(前述の麻布大学のサイトにおいてあるQ&A位には最低限目を通す)。それ以外の人も、例えば(そんな機会は少ないとは思いますが)野外で発見したカエルの死体がツボカビ症によるものか判断する方法を身につけたり、近所の飼育者やペットショップがバカな真似をしないかどうか目を光らせると助けになるかも。
・また、こちらの"庭の生き物"と言うblogにてオーストラリア政府の解説の要約等を日本語で読むことが出来、更に詳しい情報を入手できます。またこちらではツボカビ症関連のリンク集が。
・この問題、今ここで野外へのツボカビ菌拡大を食い止められるか否かに全てがかかっています。高い意識を持って冷静に対処し、乗り切って見せようじゃありませんか。
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