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・なんとなく先学期中に聴いたアルバム、新規なのも聴き直したのも含めた内から適当に10枚を並べてみます。超今更な話題も多数含まれて居ますがそこら辺はスルーで。
・まずは2006年に出された"The Blue Carpet Treatment" by Snoop
Dogg。原点回帰とわざわざ銘打ったものは大概戻れていない法則と、だからといってダメだとは限らない法則に見事合致しています。この辺りWarren-Gの"In The Mid-Nite Hour"にも通ずるかも。実際Nate
Doggを呼んだ"Crazy"がそのNateの"G-Funk Classics"辺りに近い雰囲気を漂わせている他は、どの曲もModern
G-Funkと呼びたくなる(そしてカッコイイ)ものばかり。個人的にはNor-Calを代表するHyphyな"Candy"(ゲストもE-40,MC
Eiht, Goldie Loc, Daz and
Kuruptと豪華)や、Dr.DreとD'Angeloと共に構築した極上な美曲"Imagine"が最も印象に残ります。

・"Evolution Fight" by
Cyne、リリースは2005年でこれが2ndだったはず。MiamiのJazzy
Hiphopグループ4人組(2MC&2Track
Makers)。さぞかしメロウメロウしてるのかと思いきや、意外とタイトです。ピアノループも綺麗ながらもシリアスさを抱えたものが多め。リラックス目的よりはキッチリと聴き込む為の一枚かも。"Automaton"では途中で日本の女子高生らしき声がダークな台詞を明るく吐きます。

・2006年にリリースされた"Late Pass" by Raydar
Eliss。BostonのProducer兼MC。オールド〜ミドルスクールを感じさせる多種多様なトラックの上で時にコミカル、時に切れ味鋭いラップを披露しています。特にTony
Chinchillaを迎えた10曲目"If I Could Paint Your
Picture"から始まるメロウなトラックのパレードはかなり強力。でもふくよかな女性賛歌(?)"Fat
Chiks"はおバカ過ぎ。

・"Connected" by The Foreign Exchange、2004年のリリース。オランダのTrack
Maker、Nicolayがネット上でNorth CarolinaのLittle
Brotherに所属するMC、Phonteに声をかけられる形で始まったと言うユニット。実際このアルバムを作るのに一度も直接顔を合わせることは無かった模様。ジャケ(Herbie
Hancockの"Speak Like a
Child"へのオマージュ?)が中身を良くあらわしていて、爽やかで浮遊感にあふれたトラックの上でポジティヴなラップが展開される良曲ばかり。ただHiphop独特の毒気みたいなものは殆ど感じられないので、少々物足りなさが残るのも事実。King
Giddra "見まわそう"と同じBob James "Blue Lick"使いの"Nic's
Groove"はこのアルバムのハイライトかと。あとヴォコーダーで決めまくる"Brave New World"もGood。

・時は10年ほど溯り1994年にリリースされたJazz Jamaicaの"The Jamaican
Beat - Blue Note Beat
Vol.1"。どういう経緯か不明ながら、HDDの片隅に眠っていました。権利関係の問題で廃盤になったようで、写真を直リンできそうな商業サイトを発見できず。普通のリンクでジャケをご覧ください。さらに当時の日本語ライナーノーツも見られます。要は"You'd Be So Nice to Come Home
to"、"Watermelon Man"、"Moanin'"、"A Night In Tunisia"、"Song For My
Father"等の名曲をUKのジャマイカ系アーティスト達が集って料理した一枚。これがどれもこれも凄まじくハマっていてカッコイイ。Skatalitesの"From
Paris With Love"(自分の中で比較対象がこれしかないのです)より好みでした。ご愛嬌だったのが"Take
Five"。どうやって裏打ちながら演奏するのか、と楽しみにしていたら普通に5拍子じゃなくなっていました。
・"Julie London on TV" by Julie
London、1995年に出されたベスト版。1950〜60年代に活躍したアメリカの女優。偶然ラジオでかかっていた"Misty"を聴いて、そのハスキーながら何処か優しげで力の入りきらないヴォーカルに魅了されました。色々なベスト版が出ている彼女ですが、この一枚ではヒット曲"Cry
Me A River"の他にも"I Left My Heart in San Francisco"、"Come On-A My
House"、"Sentimental
Journey"(どうでもいいですが、松本伊代の曲のタイトルはここから来てるそうな)等の様々なスタンダード曲を楽しめます。

・話は日本へと移り、2004年リリースの"Dress Code" by 野宮真貴。Pizzicato
Five解散後の初ソロ作です。実質8曲のみで、アルバムとしてもイマイチ方向性が見えない(一応テーマはディナーショウということらしい)為名盤とは言いづらいのですが、菊地成孔作詞の"Elegance
Under
War"が素晴らしすぎてこれの為だけにレンタルする価値があります。なんせあの清涼ヴォイスで朗らかに"もし私が戦場に行くなら、軍服はハナエモリじゃなくて、カルダンのデザインがいいな、フランス尽くしで、マシンガンもシトロエン、戦車もシトロエンで、みんなエレガントなデザイン♪"とかやってるんだから最強。野宮真貴ヴォーカルでSpank
Happy続けてくれたらいいのに…。

・"プライベート〜The Piano Album〜" by
堀下さゆり、リリースは2004年。NHKみんなのうたに"カゼノトオリミチ"が使われ、アニメーションをジブリスタッフが担当した(youtubeで見られます)こともあって一気にメジャーになったシンガーソングライターです。聴く側の好き嫌いが分かれそうなこの特徴的な声質、これが"アリ"な人には非常に魅力的な一枚となるでしょう。ピアノのみでシンプルに、かつ丁寧にその世界観を聴かせてくれます。…矢野顕子とか言わないように。

・"For RITZ" by
岡崎律子。作曲家としてのキャリアを経て後に歌手としてデヴューし、その甘く柔らかなウィスパリングヴォイスで多くのファンを魅了しつつも2004年にガンのためこの世を去ってしまった方です。このアルバムは死去の際に製作途中だった楽曲を残されたスタッフ達の手によって完成させた一枚。特徴的なコーラスワーク、繊細さの伝わる音作りはまさしく岡崎節そのものです。ラストの11曲目"For
フルーツバスケット"はその名の通りアニメ"フルーツバスケット"の主題歌。原作もアニメも未見の自分にはアニメソングとしての評価は不可能ですが、こんなしんみりさせられる曲を残して逝ってしまうのは反則だと思います。

・"夕凪Loop" by
坂本真綾。希代の作曲モンスター、菅野よう子のプロデュースから離れた第1作目。例によって舞台女優、吹き替え・アニメ声優としての坂本真綾を殆ど知らない自分には、"清涼感のある声を持ち、やたらバックが豪華なシンガー"としての印象が強い人でした。その過去の楽曲の肝であった強烈な菅野サウンドとヴォーカルとの鬩ぎあう様なバランスが今回は存在しない為、良く言えば聴きやすい、悪く言えば引っ掛りの薄いものに。1曲ごとの出来は別に酷いとも思わないのですが、いかんせん比べる相手が相手なのでどうしても聴き劣りしてしまうのです。全体としても少々散漫な印象で、残念ながら脱菅野で何をしたかったのかをこのアルバムから見出すことは出来ませんした。逆に菅野さんの方はアニメ"創聖のアクエリオン"のOP
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ED(本編は未見です)において、AKINOや牧野由衣にフッツーに坂本真綾ヴォーカルっぽい楽曲を提供しており、"ああ、この人は何でもアリな職人なんだなぁ"と実感させられることに。

・そんなこんなでピックアップした10枚。1枚目と最後でジャンルが思いっきり違っていますが、気にしない方向で。
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