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・さて、NBAがPlayoffの準備をしている間に日本バスケの話、といっても明るい話では…。
・今夏日本でFIBA World Championship 2006(バスケットボール世界選手権)が行われ、世界中の代表チームが集まりチャンピオンの座を争うこととなります。もちろんその中にはNBAで活躍するInternational
Playersも多く含まれ、USA代表もアテネの雪辱を懸けて本気モードとの話。各国代表というある意味NBAよりレアなチームを目にする機会、それを心待ちにしてる人も多いと思います。
・ところが、その大会ホスト国である日本がかなりの迷走っぷり。キャンプ初日の19日に選出された代表メンバー22人中8人が辞退し、参加を保留した折茂も合流は不透明という異常事態が発生しました。NBA挑戦の為夏を逃せない田臥はともかく何かおかしいと少し調べてみたところ、中々に頭の痛い思惑が裏にあるようで…。
・結論から先に言うと、大量辞退の原因はまたも日本バスケットボール協会(JABBA)の模様。元々代表監督のJ.パブリセビッチ氏は3年前からメンバーの若返りと大型化を掲げ、選手を固定して育成する方針を貫いていました。そして辞退者の多くは監督の構想外で近年召集から遠ざかっており、監督からのオーダーにも入っていなかったとのこと。田臥もメンバー発表以前に、監督と不参加で合意。そういった本来代表に選ばれる筈の無い選手達を、勝手に協会側が召集してしまったのが混乱を呼び、今回の騒動を招いてしまったと言うのが真相のようです。何でそんなマネをしたのやら…。チケットの売り上げ? 協会のメンツとやら? それとも本当に無能なのでしょうか?
・ここ数年、日本男子バスケットのブレイクの芽を摘み取ってきた最悪の存在として、協会は非難の的になり続けています。92年のバルセロナ五輪から世界中で火がついたバスケ人気は、それまでプロリーグを持たなかった国に次々とプロ化をもたらすこととなりました。そんな中、日本の協会はアマチュアリズムを強く信じ、あがり始めたプロ化の声に対して非常に消極的な態度に終始していたそうです。
・そして90年代中期、プロリーグを持つ韓国、中国らに水をあけられ、さらに強豪の廃部が相次いだ日本国内ではプロ化の声が強く叫ばれるようになり、96年にプロを視野に入れたJBLというリーグを発足させます。2000年には1部リーグを"スーパーリーグ"、2部リーグを"日本リーグ"と改名、2〜3年後のプロ化を前提としたリーグ作りを始めたかに見えました。しかしここから先まったく話は進まず、参加チームも続く不景気のあおりを受けて次々と休部、2002年にはそのリストに優勝常連のいすゞまで含まれることとなりました。
・このように企業スポーツの限界を晒し続けていても全く動かない協会に痺れを切らしたのが、新潟アルビレックス(旧大和證券)GMの河内氏。彼は具体的なプロリーグ化プランを協会に提示したにも関らず拒絶されたのをきっかけに、2005年3月に埼玉ブロンコス(旧アンフィニ)とともに大揉めの末脱退、完全プロリーグ"bjリーグ"を設立しました。そして初年度のレギュラーシーズンを消化した現在で採算ラインの観客動員平均2000人を超え、まずまずの結果を残しています。綿密なプラン、そしてお客さん&地域密着の姿勢は、明白な競技レヴェルの差をも乗り越えるということでしょうか。
・一方"日本初のプロリーグ"を実現できなかった協会はbjリーグの存在にご立腹。bjリーグ参加選手や審判の協会登録を抹消し、今後日本代表にも呼ばないことを宣言、さらに2005年9月には協会傘下の学校と実業団にbjリーグとかかわらないよう通達を出しました。その中にはbj主催のバスケ教室に会場を貸さない、といった明らかに日本バスケ界自体にマイナスになるような内容まで含まれており、大人げの無さから如何にbjリーグを敵視しているかが窺い知れます。
・時間をさかのぼってアルビレックス&ブロンコス脱退直後の2005年3月末、協会もbjリーグに対抗する形でプロリーグの設立を発表。しかし記者会見でなぜ今プロ化できるのかと言う質問に"自慢していいですか?
われわれが一生懸命がんばったから"と自画自賛した割にはリーグ運営形式、スポンサーや参加チームまで何一つ決まっておらず、TVでその様子を見ていた河内氏を呆れさせていました。さらにはプロ化の際のテストケースとして設立した福岡レッドファルコンズは、極度の経営難の末に金銭スキャンダルに発展、1年持たずシーズン途中での脱退という大失敗。当時の経営者を始め、加盟料の支払いすら書類化されていないほどいい加減な対応をした協会の責任までも未だうやむやのままです。結局この失敗と企業からの反対で"完全プロリーグ化"から後退、2007年からの新リーグでもアマチュア契約を認め、さらには興行権も各地方協会に委託できるようにする超骨抜きプランとなりました。つまり結局は"学校の後のバスケ部"から脱却できないと。
・現在の混乱で一番被害をこうむっているのは選手達、バスケ学閥を生き抜きやっとJBLに入ったら親企業の業績次第で明日をも知れぬ身でプロになれるのかどうかもわからない、すでに存在するプロに行こうとすれば二度とJBLに戻れず、さらに代表の道も閉ざされる。それどころか大学を出てbjリーグを口に出しただけで代表から外される(代表監督が必要と言ったにも拘らず外された3人はbjリーグのトライアウトを受けると口にしたのが原因との噂)可能性があるというんじゃ、一体どうすればいいのかわかりません。自分が愛し、世界中の人々が愛し、国内の競技人口でも野球、サッカーに並ぶと言われるスポーツの終着地点がこんな惨状というのは、あまりにも悲しい話です。
・こんな現状に対して、一般のバスケファンが出来ることはbjリーグの応援、となるのでしょう。今の日本バスケ界に必要なのはトップからの変革、それを促すには先頭に立つものが力強く牽引するしかありません。来季は東京アパッチの試合でも見に行くとしようかな、まさかどこぞのリーグのように上履き持参、飲食禁止ではあるまい。それ以前にとっとと自分のプレイも再開しないと…。
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